最終更新日 2025年4月25日
<卯立の工芸館>企画展「ガリ版画の世界 助田篤郎展」開催中!
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<卯立の工芸館>企画展「ガリ版画の世界 助田篤郎展」
ガリ版は印刷技法のひとつです。
ロウをひいた雁皮紙(原紙)をヤスリ板の上に置き、鉄筆で絵を描き、細かい穴を空けます。木枠に張った原紙にインクを塗り、下に紙を置いて、上からローラーで押さえると細かい孔が空いた部分にだけインクが通過し、印刷することができます。
原紙とインクさえあれば、電気がなくても印刷ができるガリ版は、1800年代後半から1970年代までは教育や政治、社会運動、文芸、芸術活動などにおいて、情報伝達や表現の手段として使われ、人々にとって身近な存在でした。
今回ご紹介する助田篤郎氏は助田茂蔵家の次男として生まれ、茂蔵氏から大阪謄写館を引き継ぐと同時に、茂蔵氏の描く野の花の絵を多色刷りガリ版作品にしました。長期保存ができない原紙を使い、多色刷りでの表現が難しい中、一つの色を表現するために最大22版の原紙をつくり、いくつもの色を刷り重ね、微妙な色彩の違いを表現しました。
本展では、特に初期の頃の作品「さいはての花シリーズ」や「野の花シリーズ」を中心に展示いたします。
今も多くの人に愛されている、助田篤郎氏のガリ版作品約60点をぜひともご覧ください。
詳しくは、卯立の工芸館ホームページをご覧ください。
開催概要
- 開催期間
令和7年4月2日(水曜日)から6月2日(月曜日)まで - 会場
越前和紙の里卯立の工芸館 - 開館時間
午前9時30分から午後5時まで(入館は午後4時30分まで)※紙漉き見学は午後4時まで - 休館日
毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は開館) - 入館料
一般300円、高校生以下無料
※紙の文化博物館との共通入館料になります - 問合わせ先
卯立の工芸館 0778-43-7800
