最終更新日 2024年1月16日
特定外来生物オオクチバス(ブラックバス)とブルーギル
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厄介な外来魚オオクチバスとブルーギル
越前市でも、外来生物法で特定外来生物に指定されている外来魚のオオクチバス(ブラックバス)やブルーギルが確認されています。
これらの2種は、釣魚として各地で意図的な放流が行なわれてきたました。
特に、オオクチバスは肉食性の強い魚で、溜池や河川に侵入してしまうとフナやドジョウ等の在来魚を食べつくしてしまう危険があります。
また、ブルーギルは繁殖力が強く、大増殖する事で餌をめぐる競争で在来魚が負けてしまいます。
更に、在来魚の卵を食べてしまうことで在来魚が増えなくなってしまいます。
オオクチバスとブルーギルの侵入した溜池や河川などでは、小さな在来の魚が見られなくなってしまいます。
写真:外来魚の侵入したため池に仕掛けた網にかかった魚。ほとんどがブルーギルとオオクチバスになってしまう。
このように、オオクチバス、ブルーギルなどの外来魚は、水辺の生態系に多大な悪影響を及ぼします。
オオクチバス(Micropterus salmoides )
原産地 : 北アメリカ。
侵入原因 : レジャーフィッシングのため輸入され各地に放流。
体長 : 30センチメートルから50センチメートル。
特徴 : 池や湖沼などのルアー釣りの対象として知られる。非常に大きな口を持ち、体側から背にかけて不規則な暗斑がある。腹側は黄味を帯びた白色。
出没場所 : ため池、沼、湖、流れの緩い河川。
被害 : 在来魚の捕食、水産資源への悪影響。
駆除方法 :池干し、定置網等での捕獲、人口産卵床による駆除。
ブルーギル(Lepomis macrochirus )
出典:国立研究開発機構国立環境研究所侵入生物データベース
http://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/
原産地 : 北アメリカ東部。
侵入原因 : 食用及び釣りの対象として輸入され各地に拡散
体長 : 10センチメートルから25センチメートル。
特徴 : 体側には7本から10本の暗色横帯がある。成長するにつれ体高が高くなり体色は濃灰褐色から暗褐色に黒ずみ、横帯はやや不明瞭になってくる。大増殖する事がある。
出没場所 : 湖沼やため池、堀、公園の池。
被害 : 在来魚の卵の捕食、水産資源への影響、在来魚の駆逐。
駆除方法 : 池干し、定置網等での捕獲、産卵床の破壊。
オオクチバスやブルーギルの取扱いについて
オオクチバスとブルーギルは、特定外来生物に指定されており、卵を含む生きた個体の移動、飼育、譲渡、販売は法律で禁止されています。
違反した場合、罰金や懲役刑が科せられます。
釣りなどで捕獲してしまった場合は、その場で殺処分するか、キャッチアンドリリース(釣ったその場に戻す)をしてください。